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47エッセイコラム

猛暑の夏にひんやりかき氷のアジア旅 伊能すみ子

夏の暑さ大本番!!照りつける太陽にぐったりの日々ですね。
夏ならでは風物詩といえば「かき氷」。子供の頃は自宅にかき氷器があったので、毎日のようにハンドルを回してかき氷を作りました。ブルーハワイのシロップに舌を真っ青にして、怒られたことのあるのは私だけではないはず(笑)

今では、かき氷事情もだいぶ変わりました。抹茶やあずきを筆頭に独自のフレーバーや生フルーツをシロップにした本格派や氷にもこだわりの削り方があったりします。
そんなかき氷のトレンドを探るべく“かき氷アジア旅”へとでかけてみましょう!

マレーシア/アイスカチャン【マレーシア/アイスカチャン】

赤道直下の国では冷たいデザートも盛りだくさんです。見た目には日本のかき氷と変わらないように見えますが、特徴的なのは“スイートコーン”がトッピングされていること。東南アジア諸国ではいたって普通のトッピングです。さらに氷の中には豆類(カチャン)やゼリーなども盛り沢山。シロップは、サトウヤシから作られたパームシュガーの茶色の甘いシロップやイチゴなど、カラフルな色合いも涼しげに感じますね。ペナン島の美しい海を眺めながらいただくアイスカチャンは最高でした。

台湾/牛奶冰【台湾/牛奶冰】

かき氷にフルーツのトッピングは最高です。特に日本でも注目されているのがマンゴー。写真は今年、日本にも初上陸した「マンゴーチャチャ」のマンゴーかき氷です。やはり本場台湾で食べるマンゴーは旬を迎えた今ならではの楽しみでもあります。台湾ではいろんなマンゴーかき氷を食べましたが、品種の違いでしょうか、繊維質のマンゴーやネットリ濃厚マンゴーなど、様々な質のマンゴーに出会うことができました。氷は水ではなく、牛乳を凍らせた台湾式です。なので、多少氷が溶けてもマイルドな味わいが最後まで楽しめます。

韓国/ピンス【韓国/ピンス】

韓国版かき氷のピンス。具沢山のピンスも美味しいのですが、今や人気となっているのが、「黄粉のパッピンス」です(パッ=小豆)。こちらは上品な大豆の香りが漂うワンランク上のかき氷。黄粉が淡雪のような氷に浸み込んで、シロップ要らずでした。小豆と求肥のトッピングもベストマッチで思わず笑顔があふれ出ちゃう一品です。訪れたのは「Meal Top」。高級ブランド店が軒を連ねる百貨店の中に店舗を構えています。店内は常に満席状態で大人気のお店でした。

日本/かき氷【日本/かき氷】

ラストを飾るのは日本!定番となった「抹茶かき氷」です。茶の香りと色合いの清涼感がたまりませんね。東京・下北沢にある「しもきた茶苑大山」はお茶の専門店が営むかき氷屋さんです。お茶の審査技術の協議会で優勝するほどの腕前を持つ店主がセレクトした抹茶は、濃厚であり、すっきりした苦みをもつ優れものでした。氷自体も削り方に変化を持たせていて、ふんわり食感のバランスが素晴らしかったです。純粋に日本のかき氷の良さを感じられるNo.1かき氷でしょう。

いかがでしたでしょうか。清涼感を感じていただけましたか?
かき氷はシンプルな氷菓子ですが、具材の違いでお国柄も出るし、バリエーションが広がりますね。みなさんもかき氷で暑い夏を乗り切ってくださ~い!


伊能すみ子 プロフィール[伊能すみ子 プロフィール]
食の専門家であるフードアナリスト。民放気象番組ディレクターを経て、調理師専門学校で食文化を学ぶ。アジア料理を得意とし、旅をしながら食の楽しさを探究。ウェブサイトを中心に旅や食関連のコラムを執筆。グルメ系テレビ番組などで食の情報も提供する。元気の源はスパイス。『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)ではレシピを担当。






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