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47エッセイコラム

中東は異文化の国。
実は異なった国から来た様々な人たちが持ち込んだ文化の国なんだ。(前編)
 MIDORI

私はそこに腰かけて、初めて食べるシュワルマと憧れのアボガドジュースをすぐに口にした。「うわ〜、おいしい〜」感激のひと時であった。夕方になる頃にアパートに戻り、中東暮らし第一日目を無事に終わった。さあ、今日は仕事初出勤の日を迎える。

時間に正確、勤勉だといわれる日本人。その日本人である私は初日から遅れてはならぬと、出勤に備えて万全の態勢で支度をし、スーツ姿で会社のお迎えの車を待った。
迎えに来た人はこの前のムスタファではなく別のスタッフだった。「アイ・アム・カリッド。(Khalid) グッドモーニング、マダーム。ウェルカム・トゥ・アブダビ。」と歓迎の言葉をかけ、私と握手をしながら後ろの席に案内され乗り込んだ。ついに新しい今日が始まります。

私がこれから働くシェラトン・アブダビは車で10分もかからないところにある。目の前に広がる自然の美しい自然のビーチから人工的に水を引いたラグーン。そこに面した手入れの行きとどいたガーデンが美しい10階建のホテルだ。ホテルの建物は昔のアラブ遊牧民の棲家の様式を取り入れ、太陽の光を避けるように設計された小さめな窓が外側に張り出している濃いベージュ色、それは砂漠色の建物だ。どちらかというと古めかしい。事前に見たこのホテルのホームページにあったとおりの建物で感激した。しかしその写真にはホテルのエントランスにラクダが立っていたがここにはいない。この国の人々の日常生活では、今もラクダに乗っていると思いこんでいたが、想像に反してあまりにも都会すぎるアブダビという中東の街にカルチャーショックを覚えた。

シェラトン・アブダビ:プールと全景

車はスタッフ専用の出入り口の前に止まり、この階段を上がると「エイチ・アール」があると言われた。「エイチ・アール」とはヒューマンリソース(Human Resources)の事で「人事部」の事だ。その階段を上がるとドアが開いている部屋があり、そこには今まで何度もメールでコミュニケーションをとり、私の入国の段取りをしてくれたビッキー(Vicky)が座っていた。彼女はこのホテルの人事部マネージャーである。見るからにキャリアウーマン。「ハーイ、ミドリ。ウェルカム・トゥ・シェラトン。昨日はよく休めた?」と言いながら手を伸べて私と握手をした。満面の笑顔の優しそうな人でホッとした。ビッキーはフィリピン人。それから数時間は入社の手続きなどで、彼女と一緒にすごした。

午後になって「ジー・エムのオフィスに案内するわね」と連れて行かれた。ジー・エムとはジェネラルマネージャー(General Manager)のGM、つまりホテルの総支配人だ。この会社の最強ボスなので気を引き締めてオフィスに向かった。 まずは総支配人秘書であるマレーシア人のエンガ(Inga)という女性が座っていた。 一見するとエンガは手強い人の印象なのだが、実はのちに私の身の回りを心配してくれる存在となった女性なのだ。エンガに挨拶し部屋の奥に進む。

そこにいる総支配人にやっと会えた。とてもフレンドリーに迎え入れてくれた彼のオフィスには、家族写真が壁いっぱいに飾られ、コレクションのミニカーが棚に飾ってある。これを見て心が軽く緊張がほぐれたようだった。アフリカ各地のシェラトンの総支配人を経て、数年前にアブダビシェラトンに就いたとのことだ。この総支配人ジェイムスはアメリカ人だ。

日本なら、自分の会社の社長を下の名前で呼び、初対面で握手をして挨拶をする習慣はまだすくないだろう。また、社長のオフィスに自ら足をはこび仕事の相談を平社員がするなど、「100年早い」と言われるところだ。 しかし海外では「オープンドアポリシー」が当たり前なのだ。あなたのためにドアはいつでも開いている、用があれば気軽に入って来てよしという習慣なのだ。日常会話では肩書にとらわれず上司も部下も互いにファーストネームでフランクに会話ができるという海外の習慣は知ってはいても、実際にそれを体験するとカルチャーショックでもある。またこのラフさが非常に居心地いい。






[MIDORI プロフィール]
大阪府出身、現在は川崎市在住。大学在学中のウェイトレスアルバイト時代にお客さんから言われた「MIDORIちゃんの笑顔とおはようございますがいつも気持ちいいね」の一言が長く海外ホテルの仕事に就くことになるきっかけになったのかも。23年に渡る海外生活はアメリカ、台湾、中東、中国、マレーシア、特に中東のドバイは10年間もの滞在になりました。「迷っているなら、とにかくやってみよう」スピリットで、現在は仕事の傍ら、ある国家試験に向け猛勉強中。好きな食べ物はポップコーンと白ワイン。

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